はじめに

ブログにて散文的に書いていたトナー転写プリント基板をまとめたものである。

製作に必要な主な道具

  • 富士フイルムインクジェット用紙 画彩シリーズ・マット仕上げ(いわゆるぶどうの用紙)
  • エッチング液
  • 生基板
  • アイロン
  • 修正ペン(油性マーキー青)
  • ジップロック
  • レーザープリンタ(コンビニのコピー機でも可)

トナー転写プリント基板の成功・失敗を分けるのは、版下で使用する用紙とトナーの性質です。
トナーの性質の可否は出来を見て判断するしかないが、用紙は、ぶどうの用紙を使用すれば間違いはない。

ぶどう用紙とエッチング液

ぶどう用紙とエッチング液

製作手順

製作手順は以下の通り。

  1. Eagleなどで回路図を書く
  2. レーザープリンタなどでボード図を印刷
  3. 生基板にアイロンなどで熱を加えて転写
  4. 生基板から紙を除去しトナーだけにする
  5. エッチングをする

図面作成やボード図作成には、手慣れたソフトをご利用ください。

版下とトナー転写バターンの作成

ボード図の完成

Eagleにて回路を設計しボード図を作成した。

赤外線リモコンのボード図

赤外線リモコンのボード図

版下の作成

レーザプリンタを所有してるのなら版下を作成することなくトナー転写バターンを直接印刷すればよいが、当方はレーザプリンタを持ってないので、ボード図が出来上がったらパターン図をインクジェットプリンタでぷどう紙(画彩マット仕上げ)に高品位専用紙モードで印刷し版下を作成してる。

パターン図

パターン図

トナー転写バターンの作成

コンビニ印刷屋さんの白黒コピー機(TOSHIBA e-Studio 720)で、作成した版下のコピーを取りトナー転写バターンの作成する。
パターン図は、いつもながら綺麗な出来である。

パターン図

パターン図

基板作成

生基板切り出し

生基板を切り出す。

転写パターンと切り出した生基板

転写パターンと切り出した生基板

トナー転写後の基板

アイロンでトナーを転写した後の基板。蒸しタオル作業で、紙はご覧のように浮いてる。

トナー転写後のプリント基板

トナー転写後のプリント基板

トナー転写の具合

紙が浮いてるので指の腹で不要になった紙は簡単に剥がれる。今回も綺麗にトナーが転写された。ただし紙の繊維が基板にまとわりついてる。アイロンの温度が少し高かった様子だ。

トナー転写の具合

トナー転写の具合

消しゴムかけ作業

バターン間の紙の繊維を除去のため、転写した基板を消しゴムかけする。今回消しゴムかけでトナーが剥がれた。

消しゴムかけでパターンが欠損した。

消しゴムかけでパターンが欠損した。

パターンの修正

今回は接触し短絡してる箇所とか欠損した箇所があったので油性マッキーペンにて修正した。
この修正は納得するまでしてください。出来上がりに違いがでます。

修正後の基板

修正後の基板

エッチングと穴あけ

次はエッチング。エッチング液を入れたジップロックに作成した基板をいれ、42度ぐらいのお湯につけてエッチングする。
エッチングの進み具合は、ジップロックのまま電灯にかざせば分かる。

エッチング

エッチング終わった基板

エッチング終わった基板

エッチングが終わった基板を確認しパターン切れを発見した。パターン修正したのだが、油性マッキーペンのインクが少なく薄く載った状態だった様だ。修正するときはインクがたっぷり残ってる油性マッキーペンを使用する必要があるようだ。

穴あけとトナー取り

出来上がった基板に穴をあけ、トナーをクリームクレンザーとスチールたわしで研磨して取る。
フラックスを塗って基板は出来上がり。

出来上がった基板

出来上がった基板

部品実装

後は部品の実装である。

部品を載せて完成した基板(表)

部品を載せて完成した基板(表)

部品を載せて完成した基板(裏)

部品を載せて完成した基板(裏)

あとがき

レーザープリンタまたはコピー機によっても出来上がりに違いがあるし、アイロンの掛け方・温度によっても出来上がりに差がでる。トナー転写に失敗しても、トナーをスチールたわしで研磨すればやり直しが利くので、数を作って経験をつむのが成功への早道である。

参考サイト

ネットには、トナー転写プリント基板のノウハウが蓄積されてます。
さらに詳細を知りたい方には以下のサイトを紹介します。